ハピネスチャージ

忘れがちな毎日のあれこれ

冬の終わり、春の訪れ

久しぶりに友人に会った。

外はとても暖かくて、車の中なんて暑いくらいだった。くしゃみは花粉のせいだろうか。

 

初夏にジムで出会って、2ヶ月ほど会っていなかった。

お目当のランチのお店は予約が埋まっていたので、違うお店で2人でハンバーグを食べた。

なんてことない近況報告と雑談をした。

はじめて2人で会ったからだろうか、彼女は恋の話をはじめた。

わたしは経験値があまりに低くコンプレックスなので恋の話が苦手だ。

少し年上の彼女はそれなりに経験があるようで、楽しそうだった。

2、3個話題が飛んだ後に、流れで彼女は女性が好きだと言った。「今より10年前はもっと偏見が多くて、何人か男の人と付き合って、一緒に暮らしたりもしたんだけど好きになれなかったの。でもね、その後女の人と付き合ったの。」

少し驚いたけど、ほんの少しだった。わたしは経験値の少なさから女性が好きなのかなと悩むこともあったからかな。わからない。

その話の続きを少しして、店を出て、2人で映画を観に行った。

帰りの車内でも恋の話をした。

共に通っていたジムに好きな人がいるらしい。

わたしは一緒にジムに通っているわたしの高校からの友人かなと思った。彼女と友人は毎日のように会っているからだ。

彼女は新年度から遠方に転職で転居することが決まっている。聞くに聞けない"好きな人"に告白をするか、迷っているらしい。

この手の話は正解がわからない。悩んでいる彼女に綺麗事しか言えなかった。

 

いつからか、LGBTへの偏見は少しずつ、でも確実に無くなりつつあることを感じていた。テレビドラマやバラエティでもそれとなく取り上げられて、ダヴィンチでは愛好者人口の多いBLよりもさらに敷居の高そうな百合特集が組まれていて驚いたばかりだ。

LGBTであることは吹っ切れた様子だったから、結局のところ彼女はただ好きな人に嫌われたくないという悩みで、ということは、なんら普通の恋の相談で、でもやっぱり少し難しくて。

受け入れるだとか受け入れないとか、そんなオセロみたいに白と黒で分けられる話ばっかりじゃないね。

 

久しぶりに人っぽいことで悩んで気を使ったせいか帰宅後パタリと寝てしまった。

オタクをしていたから、いわゆる偏見みたいなものがあまり無かったのかも知れないから、オタクでよかったなと気づいた。

オタクをすることで人との関わりに目を背けて、無理に仮想空間で生きてしまっていることにも気がついた。

寝て起きたからか夢だったのかなという気持ちもある。

 

彼女が伝えることを望むなら、想いが濁らずに伝わって、ついでにあわよくば実ればいいな。彼女にもわたしにも暖かく、穏やかで、心地の良い春になりますように。